荷造りは奥の部屋から

思いつくまま手前から荷造りをはじめると、ダンボールの山に囲まれ出入口がふさがってしまったり、何かと邪魔になってしまいます。荷造りの基本は「普段使わないもの」「奥の部屋にあるもの」からはじめることです。スムーズな引っ越しのためにも、奥の部屋から順に、普段使わないものから順に、を心掛けましょう。

段ボールに名前を書く

ダンボール箱に何が入っているのか、中身をしっかり書いておくと、あとの整理がグンと楽になります。
この時、ダンボールのフタの面だけでなく、側面にも書いておくことがポイント。こうしておくと積み上げた時にも読めるので便利です。

中身は少なめに、品物単位でまとめる

  • お皿類・コップ・お椀などは、面倒でもひとつひとつ包んで新聞紙を敷いた箱につめます。
  • 書類などは重いため、運びやすい小さめのダンボールに入れましょう。
  • ビン類は立てて梱包します。隙間ができてガタつかないように梱包材をうまく詰めましょう。
  • 布団類はクッション性がありますが、割れ物などを挟むのは危険ですので避けましょう。
  • 刃物類は刃の部分を厚紙で巻いて、粘着テープで固定します。

家電製品の取り扱い

  • 冷蔵庫は前日までに中を空にし、電源を抜いておきます。水が出ないように霜取りもしておきましょう。
  • 洗濯機は電源を抜き、排水ホースなどにたまった水もきれいに抜いておきます。
  • 石油ストーブや石油ファンヒータなどの灯油は完全に抜き、点火用の電池は取外しておきます。
  • ステレオやビデオ、パソコンなどの配線は事前に抜いて、なくさないようにひとまとめにしておきます。

貴重品はひとつにまとめ、自分でしっかり管理

現金・有価証券・通帳・印鑑などの貴重品は、ひとまとめにしてバッグに入れて、自分で持ち運びましょう。
ダンボールなどに入れて引越し業者などに任せないように。
両手が使えるウエストバッグなどが便利です。

引っ越し会社を手配する場合

毎年3~4月、11~12月は混み合うので、できれば避けましょう。
どうしてもこの期間になる場合は早めに手配します。
梱包に必要なダンボール箱などの資材は、今では引っ越し会社でサービスでつけてくれることも多いですが、足りない場合に備えて自分でも集めておきます。

引越し会社は料金の高低だけでなくサービス内容などもよく検討して選びましょう。
見積もりはどこの引っ越し会社でも無料なので、知人に聞いたり、イエローページやインターネットなどで探し、納得のいく値段が出るまで検討しましょう。ただ安いというだけではなく、自分の大切な物を預けるのですから、会社の営業マンの人となりもあわせて選びましょう。
何かトラブルがあったとき、きちんと対応してくれるかも大切な基準です。

転居のお知らせやご近所への挨拶

慌ただしくなる前に作成しておき、できれば引っ越し当日までに投函しておきます。
ご近所へのあいさつも引っ越しの数日前から始めます。
これまでの感謝の気持ちを込めてあいさつしましょう。留守がちなお宅には、カードなどを入れておくといいでしょう。大家さんへの最後のあいさつは、カギを返却しに行く当日でかまいません。
親しい友人などへは、メールで同報送信する方法が一番早くて便利です。

光熱、行政関係の手続き

引っ越し作業に追われ各種手続きを忘れてしまうと、引っ越し直後からいきなり不便な生活を強いられることにもなるので、手続きに漏れがないかよく確認して、早めに済ませられるものから片付けていきましょう。

<光熱・日常生活に関わる手続き>
電話の移転、現在の住まいでのガス、水道、電気の使用停止、新居でのガスの開栓日の予約など、引っ越し前にしておくべき手続きを済ませます。また旧住所に届いた郵便物を新住所に転送してもらうために、郵便局に転送届を出しておくといいでしょう。転送届の用紙は郵便局の窓口にあります。
最近はこうした諸手続きを代行してくれる引っ越し会社もあるので、状況によっては活用しましょう。

<行政関係の手続き>
住民転出届・国民年金・国民健康保険などを、現住所の市区町村役場に提出します。この他福祉関係などの届けが必要になる家庭もあるので、詳細は市区町村役場に問い合わせてみるといいでしょう。

生活に直接影響する、ガス、電気、水道、電話は確保しても、意外と忘れているのが、カード会社や保険会社、運転免許証の住所変更届けです。会社でも年金や住宅取得の積み立てを行なっていたり、社内保険に入っていたり、毎月株式ファンドを購入している場合は、すみやかに住所変更の手続きをしましょう。勤め先の総務には所定の書類がそろっていますので必要事項を記入し、総務の指示に従って手続きをしましょう。

新居の点検

新居だからといって、必ずしも万全の状態であるとは限りません。
ドアや窓の開閉、空調や給湯などの付属設備の動作、水漏れ、パッキンのゆるみなどをチェックします。故障がある場合や、契約内容と違う場合はすぐに大家さんや管理会社に連絡をしておきます。

しっかりと掃除

賃貸物件の場合、当然ながら引っ越した後は部屋を返さなければなりません。今まで住んでいた部屋に感謝の気持ちを込めて、できる限りきれいに掃除をしましょう。トイレ、洗面所などの水周りはカビ取り剤などを使いましょう。
部屋がきれいだと、敷金の返金額が多くなる場合もあります。家具などが置いてあった場所のフローリングに傷がついていた時は、家具専用のクレヨンなどで補修作業を行いましょう。窓枠はガムテープでゴミを取り、水で洗い流すときれいになります。白い壁の画鋲の穴などは、事務用品の修正液を塗るとほとんど目立たなくなります。